2020-03

宅建士は見た!不動産屋に転職して衝撃を受けた4つの《なぜ》 - 2020.03.27 Fri

こんにちは。
ラッキーな宅建士松ジューです。

以前の記事で、居酒屋から不動産屋に転職して驚いたみっつの事というものをアップしましたが、今回はさらに掘り下げてピックアップしてみました。

私は今でこそ大家であり自営業宅建士ではありますが、始まりはこの衝撃の《なぜ》からでした。

居酒屋などの飲食業が体育会系なのは周知の事実ですが、スーツ着て昼の仕事をしている不動産屋もなかなかのもの。

その中でも転職して私が見た、4つのなぜ、をご紹介します。
これから不動産業に転職あるいは就職しようとしている未来の宅建士たちの役に立つ部分がきっとあると思うので、ぜひ最後まで見てみてください。


(酒盛り)

不動産屋のなぜ、その1。
シメは酒。

不動産屋の、特に売買業務を行う人たちの帰りはいつも遅いです。
店が7時に閉まっても、その中では何人もの営業マンが自分の抱えている見込み客に電話をかけまくっているからです。

夜になってダンナが家に帰宅した頃を見計らって週末の物件案内のアポを取る。
その電話を毎晩何十件とかけ続けて気がつくともう夜の9時。

彼らの仕事がやっと終わりさっさと帰るのかと思いきや、、皆ホッとした表情で談笑しながらネクタイを緩めると、なぜかデスクの引き出しから取り出したのは飲みかけのウイスキー。

一番若い一人がいそいそと給湯室からグラスをお盆に乗せ、皆に配っていきます。

そこにおのおの自分で酒をつぎ、全員がグラスを持つと始まる「おつかれさまでした」の掛け声と乾杯。

居酒屋バイトで言う所のお疲れドリンク。
とはいえ、居酒屋のお疲れドリンクなんてせいぜいお茶かカルピスがいいところ。

車に乗る前にアルコールを飲むやつなんていない。

この営業マンたちは毎晩9時から職場で酒盛りをしていました。

スーツを脱ぎテレビをつけて、楽しそうに今日一日分の客と他の店の悪口を言いあっている。
そして昨夜は自分がどれだけ酔ったかを自慢げに語り、そこに他の誰かが茶々を入れると爆笑の渦が生まれる不思議な空間。

それも全員男。
おっさんかおっさん未満かの違いだけ。

「自分〜、今日は響持ってきちゃいましたよ〜、やっぱそこいらのとは香りがダンチですわぁ」とか、

「いいよね、響。よし決めた!次に買うやつは山崎にしよ。ジャパニーズウイスキー万歳でしょ〜」などと女子大生もびっくりのキャピキャピっぷり。

解せぬ。


笑いが絶えない宴が終わるのがいつも10時前、それからやっとおのおのマイカーで帰宅するのですが、もちろん全員飲酒運転。

当時は今より規制が緩かったことは間違いないですが、普通にヤバい。

そして私はこう思いました。

なんで商売道具の運転免許証と罪なき他人の命をひとときの快楽に捧げるのかと。
願わくば田んぼに突っ込んで自己完結してもらいたいもの。


(可愛がり)

不動産屋のなぜ、2つ目。
デカい声。

不動産屋の新人には他の店に電話をかけて、チラシの物件が案内可能かなどの確認をとる作業があるのですが、その時求められる声がやたらデカい。

たぶんあなたが今想像したものよりもっと大きい声です。

私は学生時代剣道部でしたがその私でさえ、「まだまだもっと声出せる」と言われちゃうほど。

もはや話すというよりは怒鳴ると言ったほうが近い。

なんでたかだか物件確認でこんな要求をされるのかと腑に落ちず、頭もますます混乱してきます。

それにさらに驚くのは電話先の相手。
めっちゃ普通のトーンで喋ってる。

しかもこっちがこんだけ大声でいるのに笑うもせず引くもせず、たんたんと「では頑張ってください」と言って電話を切ってくれます。

あとから知ったのですが、この大声で物件確認の電話をさせるのは新人への可愛がりの意味があったのでした。

周りは、顔を真っ赤にして受話器に叫ぶその様子を眺めて、あるいは電話先の知り合いの業者の顔を思い浮かべながらニヤニヤと楽しむのが店のならわし。

新人への洗礼。

ふざけるな。

電話先の方が普通に話してくれているのにこちらが怒鳴り返すような行為を新人に強要するのは腹が汚れすぎているのか、今で言うゲスの極みだと思いましたね。

「俺なんかねえ、昔は駅前で大声で先輩に歌をうたわさせられたもんだ」
と自慢げに語るまぶたが痙攣したアラフィフの営業もいるし、この業界の歪みに今でも時々戦慄します。

かけた電話先の業者が普通の対応だったのはもう慣れっ子だったからに違いありません。


(運転する者)

不動産屋のなぜ、3つ目は駆り出される人。

さきほど一番初めに仕事後の宴の話をしましたけど、やっぱりというか時々はキチンと警察に締め上げられる人もいました。

たとえば帰り道、飲酒運転でパトカーに止められ、一発で免停になったスポーツ刈りの営業。
一児のパパ。

この人を仮に鈴木さんと言いますが、免停になってからというもの通勤は電車とバスで済みましたが、問題はお客さんの案内。

自分で運転できないからといってお客に運転させるわけにはいかないし、かといって自転車の後ろに乗せて回るわけにもいかない。

どうするのかと見ていたら、いつも事務所でお茶をすすっている暇しがちな営業に頼み込み、自分の専属運転手にさせてしまった。

この人を仮に石井さんと呼びますが、年は鈴木さんより一回りは上のアラフォーといったところ。

鈴木さんの案内の時は彼が運転をし、助手席に鈴木さん、そして後ろにお客さんを乗せて物件を回っていました。
これで鈴木さんは自分の免停による不便を解消したのですが、私が何で!?と驚いたのは石井さんの方。

率直に言って人が良すぎませんか?

確かに石井さんはあんまりお客さんを店に連れてこれないタイプの営業でしたが、だからといって同僚とはいえライバルの懐のために自分の時間を使って一文にもならない労働をしているわけです。
しかも警察に切符を切られた12歳も年下の若造のために。

いや、あんたそんな場合ちゃうやろって思いましたね。

さらに驚いたのがそれを誰一人として咎めたり、石井さんの尻を叩こうとする人がいないこと。

ええ、あの若造、ちょっと失礼すぎやろ!って思ってしまったのは稀な意見なのでしょうか。

ちなみに石井さんは鈴木さんの免停が明けるだいぶ前に辞めていきました。

そういうカタチでしか彼と決別できなかったのだろうと推測できます。


そこで私はふっと気付いてしまいました。
彼らの行っている毎夜の宴はコミュニケーションではなく、いざ自分が困った時に踏み台に出来そうな生け贄を定める品評会だったのではと。

石井さんが辞めてから鈴木さんが口にした「あの人、全然使えないんですよ〜、物件の住所も覚えてなくてぶっ飛ばそうかと思いましたよ」
という言葉にワッと盛り上がる宴の場。

控えめに言ってしんどい。

次の目星をつけようと腹を探る鈴木と、気付かないふりでかわしながら手懐けようと画策するおっさんたち。
アウトレイジ。


(本音)

不動産屋のなぜ、4つ目は出前。

私がいた不動産屋のお昼は意外と簡単に済ませる人が多かったように思います。

案内などで事務所にいない人は別ですが、だいたいはお昼になると外から帰ってきて、皆でうどんか定食の出前を取っていました。

それをガヤガヤ喋りながらかきこむと、ぽつりぽつりと再び外に出ていく感じ。
夜の宴ほどではないですが、おっさんたちが昼の出前を集まって食べるという現象にも違和感を覚えてしまいました。

私も最初は言われるままに、皆と同じ店の出前を食べていたのですが、いかんせん飽きるし毎日のことですから出費も痛い。

というわけでしばらくして弁当に切り替えました。
朝、自分で弁当を作って持っていく。

こうすればお金はかからないし余分なカロリーも抑えられる。
何より好物しか入っていないという楽しみ。


私がいつものように事務員さんに出前の注文を聞かれた時、弁当持ってきたからいらないです、と答えた瞬間のピリついた事務所の空気ときたら、自分が地雷を踏む行為をしたのだと一瞬で気付かせてくれるほど。

それでも私は弁当をやめませんでした。
うどんに650円も払う気はもうさらさらなく、自分で料理することに抵抗もないので、遠慮がちにではありますが、皆の出前が届いたのを確認してから弁当を取り出して食べていました。

たぶん、本当は皆も出前に飽き飽きしていたに違いありません。

お金があれば付き合うのもいいのでしょうけども、飲食業時代は食事に困らなかったこともあって、どうしても毎日の出前に出ていくお金が無駄でしかなく思えたのです。

それに事務員さんもコンビニでパンやおにぎりを買って済ませていたし、それに対してとやかく言う人もいなかったので、食事くらい好きにさせてくれてもいいじゃんという気持ちでした。

ところがある日、私はある同僚から意外な告白を聞くこととなりました。

「いいなぁお前は」
と彼は午後の助手席で呟きました。

ふたりで新しい物件の調査に向かう道中のこと。
彼の呟きに私が「なんでですか?」とたずねると彼は「いつも同じ出前食べてるけど、満たされないんだよね〜、ちょっとラーメン屋あったら止めてくれない?」と言ったのでした。

私は彼がラーメンを食べてる間ずっと車の中で真相を考えていました。

本当は皆出前に飽きていたのは感じてた。
でもそれを食べればお昼ごはんとしての役目は当然果たせていると思っていたのにまさかの追いラーメンときた。

つまり今食べているラーメンこそが彼にとっての本当の昼食であり、事務所の出前は食事というよりかは何かの契りを交わす儀式のようなものだったんじゃないかと。


彼は店から出ると助手席に乗って満足げに足をくみ、

「俺だけじゃないよ、こーゆーの」

と言って少し笑いました。

私はつられてふふふと笑いながら心底、不動産屋ってメンドクセーって思いました。


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これから宅建試験を受ける人や不動産屋に興味がある人はぜひチャンネル登録してください。

そして参考になる部分があったら取り入れて未来に役立ててください。
最後まで見てくれてありがとう!
またね!

【逆襲】宅建士の悲鳴/競売物件に見た恐怖!崖っぷちの攻防 - 2020.03.20 Fri

こんにちは。
ラッキーな宅建士松ジューです。

このブログではこれまで主に宅建試験のことと賃貸業務についてのことを発信してきましたが、今回は競売物件の業務に携わっていた新米時代のことをご紹介します。

競売物件というのは簡単に言ってしまえば、ローンが払えなくなって泣く泣く手放すことになった土地や建物のこと。

裁判所から一番高く入札した個人や業者がその物件を落札することができます。


私がいた会社は落札した物件をリフォームし内覧会を実施して売り出していたのですが、晴れてその日を迎えるまでには恐ろしく泥臭い準備がありました。

不幸にもお金に苦しむことになった人々の住まいへの念は、並々ならぬエネルギーで未熟な私に襲いかかってきました。

これから宅建士を目指す人の役に立つ部分が必ずあると思いますので、どうか最後まで観ていってください。

(放たれた犬)


競売物件に見た恐怖ひとつめ。
放たれた犬。

裁判所から入札可能な物件が公示されると、その資料を閲覧し現地で物件調査を行うのですが、すでに空き家になっている物も多い反面、中にはまだ本人家族が暮らしている物件もあります。

物件調査では建物の東西南北からの写真と駐車場、前面道路の写真を撮ることが決まりになっていたので、人に住まわれているととてもやりにくい。

空き家であれば庭まで入って撮影できるのですが。


その物件は町から離れた、林が生い茂る田舎にありました。
土地はゆうに300坪を超え、建物も築10年と新しく、一目見ただけでしっかりお金をかけた作りだとわかりました。


物件資料によると年配夫婦が暮らしているとのこと。
私は車を降りていつものように写真を撮り始めました。

会社から支給されているカメラは廉価版の使い捨てカメラですからズーム機能がなく、300坪の広い庭の外からだと庭木が視界をさえぎるし、それをよけると建物も小さくなりすぎて会社に持ち帰る調査資料としては不十分でした。

私がカメラのレンズを覗きながら建物が最低限、認識できるところまで歩いていると、二階の窓から不愉快そうにこちらを見ている奥さんと目があいました。

私はあちゃーと頭をかいてカメラをおろします。

そして庭に入った理由をどうやって説明しようかと口を開いた瞬間、ガシャリと玄関のドアが開き、1メートルほどの痩せた犬が放たれました。

系統で言ったら秋田犬とかそのへんの種類です。
ワウワウと吠える犬の後ろで、ダンナと思われる男が鬼の形相で私をにらみつけ、ゴーっと叫ぶと、犬はヨダレを垂らしながらこちらに全力でかけてきました。

まるで飢えたオオカミ。

飼い主のダンナもこの犬もまともな顔じゃない。
完全にここを死地と定めた怖いものなしの形相でした。

私は一瞬でヤバい!と悟り、全力で走りました。
50メートル7秒フラットの快速が革靴のせいで思うように駆けてくれません。

靴のカカトが何度も迫りくる犬に当たるのがわかりました。

しとめられるって思いましたね。


私はようやく庭を出てとめていた車に乗り込むとすぐにエンジンをかけて犬を振り返りました。

犬は庭からは出ずにワウワウと車を威嚇し、体を右に左に跳ねて決してここは通さねえぞという構え。

ほんの数秒の出来事だったのでしょうけども、私にとっては恐ろしく長い恐怖でした。
まさか人に犬を放つ飼い主がいるなんて。

私は恐怖とショックでコンビニの駐車場に車をとめてしばらく放心しました。
あの夫婦は他の業者をいつもあんなふうに追っ払っているのでしょうか。

物件調査に失敗した私は、あの家は自殺物件だったと会社の皆にウソをついて、入札を見送らせたのでした。

この時のことは今でもトラウマで、時々犬と一緒に散歩をしている小さな子供を見かけると不安になってしまいます。

飼われていると言えど、犬の正体は肉食のケモノ。

どうかあの子が無事でありますように、と。


(ラブホテル監禁)

競売物件に見た恐怖ふたつめ。ラブホテル監禁。競売に出される物件は土地と一戸建てだけではなく、時としてラブホテルのような巨大施設の場合もあります。

これもやはり東西南北から写真におさめねばならないので、なかなか大変。

特に郊外ですと、ご存知のようにこういう宿泊施設の周りには目隠しのように高い塀が作られており、これを外から写していては調査としては不十分。

なのでそっと塀の中に入って撮ります。

幸い平日の昼間なので止めてある車もなく、ひと気が感じられない。
私はしめしめと建物を一周して帰ろうとしたその時、まんまと声をかけられてしまいました。

「おい、おたくなにしてんの?撮ってただろウチを」

犬と違っておデブ気味のおっさんだったので、私は一瞬無視して走って逃げようかとも思いましたが、ここは個人宅でもないので正面から話そうと思い直しました。

「ここのオーナーさんですか?裁判所から資料が出ていたので見せていただこうかとここに来ました。すいません」

するとオーナーらしき男は私を手招きし、ちょっと中で話してくれる?と声をひそめました。

その声に少し迷いましたが、私は裁判所からの資料という大義名分を支えに従いました。
まさかいきなり刺されたりはしないだろう。

そんなことをしたらホテルを失うどころか人生すら失いかねないのだからと。


男は私をテレビモニターが何十台もある事務所に通しました。
そして、これでいつも見てるから誰が来たってすぐにわかるのさ、と自慢げにいいました。

事務所は新聞や雑誌が乱雑に置かれ、代えの蛍光灯が何本もむき出しのままダンボールに突っ込まれていました。

そしてやけに煮干し臭い。

正確には煮干しではないのだけれども、いやなすえたニオイがしました。

男はタバコを吸いながら私から物件資料を奪い、なめるように中を見るとこんなのデタラメだといって顔を赤くしました。

デタラメってことはこの物件は競売にはならないってことですか?と私が半信半疑にたずねると男はそうだとうなづいて私からカメラも奪おうとしました。

私はとっさにそれを隠して、カメラは会社のものなのでお渡しできませんと答えると、ケーサツを呼ぶぞと脅してきたので、どうぞと伝えました。

私はこの男にケーサツは呼べないことがわかっていました。
なぜなら数あるモニターの中、そのいくつかの画面は客部屋を写していたからです。

盗撮カメラでもこんなに鮮明に映るのかと、私は戦慄しました。

入ったら天井に気をつけろ。


カメラよこすまで帰れねえぞと凄んでいた男でしたが、私のかたくなな態度にだんだんと弱気になっていきました。
そして結局、私の名刺と社長のフルネームを教えることと引き換えに解放されることができました。

男は、しっかり弁護士と抗議するからな!と強がってはいましたけども。

ホテルの外はもう日が落ちかけていて、すっかり奴のタバコと煮干し臭くなったスーツを消毒するように自分のタバコをゆっくり吸いこみました。
その間も客はゼロ。


(裏稼業の人)

競売物件に見た恐怖みっつめ。
稼業の人。

競売物件をめでたく落札すると、入札当時空き家だったはずの物件に何故か人が住んでいることがあります。

その家の関係者かといえばそうでもない。
鼻の効く人達のしわざ。

具体的には落札した業者からの数十マンもの立退き料が目的なわけですが、会社としてもほいほいと言いなりに出すことはしないので、冷や汗ものの綱引きが始まります。

その日、私は店長から封筒を渡されました。
先週落とした物件に行って中の人に渡して来てというもの。
そしてガムテープも渡され、もし留守だったらこれでドアを目張りして封筒も貼り付けて来てとのこと。

この物件は他の同僚が担当した物だったので、私は初めての道を車で走らせました。

やがてたどり着くとなんてことのない普通の住宅街。
普通のありふれた2階建て住宅でした。

私は表札を見て番地を確認し、さっそくピンポンを鳴らしました。
駐車場には軽自動車が一台止めてあったので留守ではないはず。

私は3度4度としつこくピンポンしましたが誰も出てきてはくれなかったので、店長に言われたとおりガムテープでドアをしっかり目張りして簡単には開けられないようにしました。

そして真ん中にはこれみよがしの封書貼り付け。


私はよくある普通の立退き交渉のひとつに過ぎないと思っていたのですが、会社に帰ると店長がなにやら神妙な顔で電話をしていました。

受話器から漏れ出る男の怒鳴り声。
しばらくやり取りを聞いているとどうやら、さっきのガムテープの件、ドアに貼られたことが気に食わないという内容のようでした。

男の言い分は、帰ってきたらドアが開けられず風邪をひいた、どうしてくれる。テープを貼り付けた若い男を出せ、というもの。

完全にピンポイントで私のことです。

家の中には女性がいて、居留守をしながら外の様子をうかがっていたとのこと。

女の手前か、男は猛烈に逆上していました。

店長の説明をことごとくさえぎって、どうしてくれると息巻きます。
店長は「川島さん、そんなことやってるとまた捕まっちゃいますから、もうよしましょう、規定額以上は払えない決まりなんですよ」と手慣れた様子。

川島?表札は高橋だったんだけどな、と事情を飲み込めずにいると、向かいの同僚が「川島さんはこの辺では有名な占有屋なんだよ。もうウチとはずいぶん長い」と教えてくれました。

占有屋?
私は初めて合点がいって、直後にずしりと重い恐怖を胃の奥に感じました。

私が行ったのはヤバい家に違いなく、もし男が在宅していたら、と思うと店長を恨みたい気持ちで瞬間頭がいっぱい。

最初に一言ください。


若い男を出せ!という川島の要求を店長は、自分が行かせたので私が話を聞きますと何度も繰り返しました。

川島は私個人を詰めれば金が取れると思ったのでしょう。
それを店長は鉄壁の守りでゴールを割らせません。

私はひやひやしながらやり取りを見つめ、祈りました。どうか自分に火の粉が飛んできませんようにと。

電話は30分も続いたでしょうか、川島は最後に「貸しだよ店長さん、次はちゃんと落とし前つけてもらうからね」と言って切りました。

店長が受話器を置いて息を吐き、あの人悪い人じゃないんだけどなぁとボヤくと、しんとした事務所が笑いに包まれました。

私は肝を冷やしたまま笑うことなど到底出来ず、その後しばらくは電話恐怖症をわずらうはめになったのでした。


では最後に今日のポイントと対処法です。
競売物件に見た恐怖!もし犬を放たれたら、全力で犬の縄張りから出ろ、ナメると怪我をするから。

そしてラブホテルに監禁されたら、モニターを見ろ、不正な場所を映してるカメラはないか。

最後に、落札物件に住んでいるのは本当に本人か、稼業の人かもしれないので心の準備はしておこう。でした。


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最後まで見てくれてありがとう!
またね!

【未経験】新米宅建士が無資格先輩に凹まされる理由!必見です - 2020.03.13 Fri

こんにちは。
ラッキーな宅建士松ジューです。

このブログではこれまでに、宅建士になって嫌だったことや、新米宅建士はまな板の上といった、業界未経験者の辛いところをいくつかピックアップしてきました。

私が見てきた限りですと、この業界は営業の仕方や業務の進め方を新人に手とり足取り教えてくれるといった空気が薄いです。

将来自分のライバルになるので手の内は見せたくない、といったところでしょうか。
中には新人宅建士を芯から潰そうとする同僚もいますし、苦しんでいる新人に笑顔で追い打ちをかけるサイコパスのような人もいます。

今回はそういうことをするしょーもない人たちの心の闇にフォーカスしました。
いじめっこやパワハラ上司にはきっとそうせざるを得ない理由があるはずで、その理由を知る事によって、やられても心に余裕が生みだせるはず。

10月の試験に受かり、かつての自分のような未経験ド素人で不動産屋に就職する人の支えになりたい。


(妬みの思考回路)

では新人宅建士が叩かれる理由ひとつめ。
妬み。

ご存知のように宅建試験は受ければほぼ合格するような楽な試験ではありません。

2度3度落ちるのはあたりまえですし、5点免除のある業界人ですら合格するのに何年もかかるのがザラ。
中にはすっかり諦めていて、試験日に会場に行けずにパチンコ屋に逃げ込む人も知っています。

何度も落ちる自分がいたたまれない故の行動のようです。

宅建の合格ラインはおおよそ35点がボーダーですが、多くの人はあと1点あと2点で涙を飲むので、本人からしたら惜しい!あと一歩!なのですが、受験者全体で見てみればその1点2点の中に何万もの人が凝縮されていることがわかります。

厳しい表現をすると、つまり、本当はあんまり惜しくない。
その一点が合格率の壁なのだと言うことができます。


ですが、落ちた人はやはりたった一点でという気持ちが拭えないので来年も受験しなくてはいけなくなった自分が不憫でならない。

そして同時にその一点の差で合格したであろう多くの宅建士の卵に嫉妬してしまうのです。

するとどういうことが起きるのか。

自分が3年勤めている会社に未経験の宅建持ちが入ってきた。
仕事なんにも知らないのにデフォルトで給料に2万も手当が乗せられている。

オレが届かなかった2万、私がつかめてたはずの2万がこの素人に支払われている…憎い!と、シンプルにこういう思考回路が形成されるはずです。


つまり新米宅建士は新米宅建士であるだけで、資格のない同僚から妬まれやすい存在であると言うことができます。


次に、悲しくもそういう思考回路によって操られてしまった同僚との付き合い方ですが、やはり自分より年下であっても謙虚に振る舞うのが得策です。

「宅建持ってんのにこんなこともしらねーのかい」とか、「先生〜!コレ勉強しなかったん?」といった嫌味を言われても華麗にスルー。

挑発に乗って自分を取り繕うとすると待ってましたとばかりに周りを巻き込んでたたみかけてくるので、「あい勉強不足ですみません」と相手を立ててあげましょう。

相手はあなたにマウントを取りたくてしょうがないんです。
ここではオレのほうが上なのだと。

なぜなら、そうしないと馬鹿にされてそうで不安だから。


(蔑む人)

新人宅建士が叩かれる理由ふたつめ。
蔑み。

不動産屋は転職して入ってくる人がとても多いのが特徴です。
元警察官やトラックドライバーもいますし、舞台役者や探偵をやっていたという人もいました。

転職の理由の多くはお金です。

不動産取引には多くのお金が動くので、それに関わることができれば歩合給という形で自分の懐に褒美が入ってきます。

転職する前、私は焼き鳥一本100円、冷奴200円といった安居酒屋で働いていましたから、万単位のお金がいとも簡単にやりとりされているこの仕事に当時は恐怖を覚えたものです。

私はよく、性格の悪い同僚から「お前はキャベツ刻んでた方がいいんじゃねえのか?」だとか「タコでも揉んでた方が向いてるぞ」などと経歴を引き合いにバカにされたものですが、その元探偵ですら他の人には「アレはこそこそ女のケツ追っかけてる方が似合うよな」なんて陰口を叩かれていたので、職業蔑視に余念がない。

なんて節操がない連中なのだと軽蔑したことを覚えています。

お前らなんぞ土の下で眠っておけ、と。


では彼らはなぜそんなに自信満々で他の職業をディスったのでしょうか。

不動産屋で働いていることを鼻にかける要因を洗い出してみようと思います。

その1 不動産は人生で最も高額な買物だから。
その2 はみ出しものに憧れていたから。
その3 服装でごまかしているがもともとクズ男だから。


まずは不動産は人生で最も高額な買物だから説。

例えば田舎でも新築戸建なんか一棟5000万円とか普通にするし、東京のど真ん中でビルの取引きをしたら何十億とお金が動きますよね。

そんな業界に身を置いていることは人によってはロマンですし、自分のステータスのように感じていても不思議はないのかも、ということ。

自分が持ち主でなければ、取引きしたところでいくばくかの歩合が入るだけに違いないのですが、まるで自分が王になったという勘違い。
あると思います。


次にはみ出しものに憧れていた説。
今はそうでもないですけども、少し前は不動産屋の不動産屋というダークなイメージを好む風潮がないわけではありませんでした。

特に年配のおっさん。

物件調査で訪れた空き家の建て付けの悪いドアをドラマみたいに足で蹴破ってみたり、手をポケットに突っ込んで建物を見上げ、「フッ…チンケな家だぜ」と気取ったセリフを吐いてみたり、あととにかくそこらじゅうにタンを吐く。

近所の人が何事かと恐る恐る窓からのぞけば、「見てやがるよー」とそわそわしたり、他人から自分がならず者に見られることが嬉しくて仕方ない様子。

こーゆー人、少なくありません。
アウトローな自分に酔っている、あると思います。


そして、服装でごまかしているが元々クズ説。
不動産屋は過去の経歴関係なしに、客さえつけられれば昼間から大手を振ってスーツ姿で表通りを歩ける職業ですから、個人の根底にたまっているクズ成分が足かせになることはありません。

そこそこ人間性が腐っていようとも、会社に貢献さえしていれば粗末にはされない。

一匹狼で成り上がれる仕事ですので、そこはチームや仲間との連携を余儀なくされる一般の会社とは違うところ。

ゆえに、何かに毒づいても自分に不利益があるわけでもなく、誰かに言いたいことを言わない理由がない。

それが暴言だとしても。

もともとのクズ成分が浮き彫りになりやすい仕事だからということ。
あると思います。


(怒りのコントロール)

傲慢だったりうぬぼれていたりそもそもが変人だったりと、彼らが職業蔑視を好んでする要因を探ってみましたが、当時20代半ばで若かった私は居酒屋や飲食業をバカにされることが許せませんでした。

自分では長時間肉体労働のブラック居酒屋などとあざけることはできますが、それを経験したこともない連中にあざ笑われるのは、腹の中からケチャップが飛び出そうなくらいゾワゾワと気分が悪いものでした。

同じ店で働いていた店長やアルバイトの女のコまでバカにされた気がしたからです。

ゲレツだ、と思いましたね。


今ではそういう人の経歴をさげすむ人には距離を置けるようになりました。
いちいち腹を立てるにもエネルギーがいるということに気づいたからです。

これからの人にぜひ実践してもらいたいのが、自分の怒りのトリガーを客観的に知るということ。

自分が腹を立てたとき、何が原因だったのかを分析しましょう。
そして次に、ではどうして欲しかったのかについても考えてみる。

怒りの感情が湧く前には、その人への失望だったりとか思い込みといった感情が必ずあるので、怒りに飲み込まれる前に取り出して確認する。そ

んなふうに怒りを客観的に見ることができると、少し生きやすくなるのでおすすめです。


(見てしまった)

ちなみに妬み、蔑みの他に新人が叩かれるかもしれない要素はもう一つあります。

ヒントは意外と身近なことかもしれません。

多くの芸能人がこれで失脚したりもしました。
なんだと思いますか?

答えは恋愛感情です。

不動産屋は男が多いのは確かですが、女性の営業もいますし事務のパートさんもいたりします。

私がいた店では事務のパートさんと店長が不倫をしていました。

店長はアラフォーでガタイもよくギラギラした人でした。一方パートさんは20代の細くて可憐な感じのキレイな女性でした。


私はその暗黙の関係を知らずに、うかつにもその女性と仲良くなろうとしてしまったのです。

年が近かったし、朝店に入るのも私かパートさんが一番だったので、必然と接する機会が増えていき、少しずつ打ち解けていきました。

が、誰かが来るとその子はスッと私から離れてよそよそしいフリをするのが不思議にも感じていました。

私としては針のむしろのような職場で唯一ホッとできる相手だったのですが、、

彼女はよく悲しい顔をしていました。
私以外には積極的に彼女に話しかける人はいませんでした。

そのことが奇妙ではあったのですが。

ある日私はとんでもない光景を目の当たりにしました。
案内から帰って店のドアを開けたら誰もいない。

店長の車はあるし、いつもならパートさんがお帰りなさいと言ってくれるのに、その姿もない。

私は不思議な気持ちでコーヒーシュガーを取りに応接室のドアを開けたら…店長とパートさんが顔を埋めるようにぎゅっとハグをしておりました。

私は驚いてすぐにドアを閉めてトイレに避難しました。
そしてなるほど、なるほど、といろんなことが腑に落ちていったのでした。

もしこの二人の関係を知らずに私がちゃちゃを入れていたらと思うとゾッとします。


やがて二人が戻ってきた気配がしたので私はわざとらしく水を流して外に出ました。
店長は私に「おう、おつかれ」と言ったのでした。


最後にまとめです。今回は新米宅建士が無資格同僚から叩かれる理由についてお話しました。

試験に落ちた人から妬まれる。
謙虚に相手を立てましょう。

経歴をさげすまれる。
いちいち怒らずにスルーしましょう。

そして誰と誰が繋がっているか、常に意識しましょう。
ヘタに悪口を言うとハメられるかも。


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【本音】宅建持ってない先輩に抱いた新米宅建士の偏見と感想 - 2020.03.07 Sat

こんにちは。
ラッキーな宅建士松ジューです。

私は居酒屋からの未経験ド素人で宅建に受かり、念願の昼の仕事、不動産屋に転職したのですが、そこで驚いたことは、宅建の資格を持っていない先輩が意外と多かったことです。

前の記事で度々出てくるトレンディ俳優研究家、トップ営業の田崎さんもそうですし、他にもベテランです、みたいな顔ですまして座っている業界の先輩の方々、ほぼほぼ持っていない。

さらに驚いたことは、その宅建を持っていない先輩方の宅建士に対する偏見です。

彼らは宅建士なんて頭でっかちの営業力のない暇人がやるものだと結託し、なんなら自分たちが客を連れてくるからお前ら宅建士がここにいられるんだと言わんばかりの態度を隠そうとしませんでした。

事実当時その店にいた宅建士は、業界未経験で居酒屋から飛び込んできた私と、70歳をとうに過ぎた大人しいおじいさんのみで、我々に客を連れてくる力があるかと言われれば確かになかった。

でもだからといってちょっと調子に乗りすぎていませんか先輩?と、私にも思うことがあったので今回は転職当時私が宅建を持っていない先輩方に抱いていた想いを吐露しようと思います。

とはいえただのグチにするつもりはありません。
もし今現在不動産屋で働いていて、宅建持ちの後輩がいる、もしくは後輩が出来る予定のある人はぜひ、最後まで見ていってください。

後輩ちゃんがあなたに抱いている胸のうちがわかるかもしれません。


(なぜ取らないのか考察)

まずは宅建を持っていない先輩に対して抱いた当時の率直な疑問です。

「先輩、なんで宅建とらないんですか?」

何を置いてもまずはこれを思わずにはいられなかったです。

どうして6年も7年も業界にいて、宅建とってないの?

新人だった私の素朴な疑問でした。

私のイメージとしては床屋の理容師免許と同じくらい業界ではポピュラーな資格だと思っていたので、まさか宅建を持っている方が少数派になるとは夢にも思っていませんでした。

後々わかるのですが、不動産屋の特徴として、私のような転職組が非常に多いということを差し引いても、少なすぎ!というのが率直な感想でした。

その事実を受け、私はちょっとだけがっかりしてしまいます。

自分が昼の仕事に転職するために必死こいて取得したライセンスなのに、ひょっとしたらなくても入れたんじゃないかという気持ちが一瞬頭をよぎったからです。


今はまったくそうは思いませんけどあの時は、オレは無駄な労力を使ったのかもしれないと、一瞬だけ恥ずかしさを覚えたりもしました。

それはさておき、先輩たちはなぜ持っていなかったのでしょうか。

宅建は資格手当もつくし、重説も誰かに頼まなくてもいいのでメリットしかない。

では何か強烈なデメリットがあるのか。

強烈なデメリットがあるせいで彼らは宅建を取ることを回避しているんじゃあるまいか。

私はまだ居酒屋時代の焼鳥の臭いが残る頭で考えました。


宅建士になることのデメリット。

仕事が増える。
考えようによっては他の人の契約時にも重説を作って同席しなくてはならないし、確かに面倒かも。

他には、辞めにくくなる。
宅建士は五人に一人いなくてはならないので、辞めて宅建士がへると店に迷惑がかかるかもしれないという親身すぎる気遣い。

あとは、裏切り者になりかねない。
資格を持っていないことで同僚と結託しているので、それを出し抜いてしまうとあの輪の中にいられなくなる不安、もうクッキーが配られない。
あると思います。


大人になってわかったのですが、大人って意外と誰かとつるむことをやめませんよね。

ぼっちになりたがらないし、当然それを知っている意地悪な人は、自分の嫌いな人を仲間外れにする。

しかもそれがちゃんとしたダメージとして相手に届いてしまうという。

中学生かよ!

ちなみに私は学生時代などは横に誰かがいないと心細くて町も歩けないくらい軟弱だったんですが、今は逆に誰かと歩くことすら煩わしく思えてしまうほど孤独に強くなりました。

なので大人になっても子供みたいないじめをしている一部の大人を軽蔑しています。

先日もとある100円ショップで、レジに8人も並んで明らかに焦っているのに頑なに応援を呼ばない大人しそうな女のコと、それをはためから覗くものの、恐ろしい顔で知らんぷりを決め込み、棚のくつ下を直すフリをしている年配のお姉さんを発見しました。

おそらく、というか確実にこの二人のパートさんは仲が悪いんですけど、率直に言って客を待たせてまで若い子にくだらない意地悪をしないでいただきたいと思いましたね。

さっさとくつ下を置いてもう一つのレジに入れと。

子供も見てるぞ?


話をもどしますが、なぜ先輩方は資格を持っていないのでしょうか。

さきほど上げたように、宅建士になると人によっては面倒な仕事が増えたり、辞めにくくなったり、仲間が離れていく不安などというデメリットがあるのかもしれませんが、それをまとめて差し引いても、一般的には不動産屋で働くのにおいては宅建士になった方がメリットが大きいという結論にたどり着きました。

宅建士になることを全力で回避しなくちゃいけないほどのデメリットがあるとは思えないと。

ということは、あの先輩たちは宅建士にならないのではなくて、宅建士になれないのだと推測するのが妥当だと思わずにはいられませんでした。


(なぜ宅建士になれないのか考察)

ではなぜ、先輩たちは宅建士になれないのか、当時の私はまた焼き鳥臭い頭で考えました。

そしてそれはたぶん、宅建試験をパスできていないからだという仮説を立てます。

宅建試験の合格率はおおむね15%前後と狭き門ではありますけど、自分のような素人も受験しますし、パスすることも出来るのだから、現役で業界に何年も身を置いているプロの人たちが合格できないのは何かよっぽどの事情があるはずだと考えました。

例えば先輩たちの口を借りれば、忙しいという理由。

とはいえ夜は8時には誰もいなくなるし、朝だって決して早くない。

休みだって皆しっかり休んでる。
それどころか夕方チラシのポスティングに行くと出て行って、そのまま自宅に直帰してる人だっているじゃないか。

どう考えても勉強時間が取れないほど先輩方が忙しいとは信じがたい。

それとも自宅で筋肉トレーニングでもしているのだろうか。
筋トレに時間を使っているから忙しいと言っているのかもしれない。

しかしそのわりには皆、腹ポチャすぎる。


私は先輩たちが何度も試験をパスできない理由をいくつも考えました。
それとも忙しいというのは表面上の口実であって、本当はもっと深い秘密が隠されているのでは、と。

たとえば、かつての自分のように他の業界への転職をもくろんでいるのでは。
それなら宅建は別にいらないのかもしれない。

宅建がなくても焼き鳥は焼けるし、豆腐も切れる。キレイなカクテルだって作れるし。

確かにこれならわざわざ宅建はいらない。

だが、あの人たちにあの長時間重労働の飲食業勤めができるとは思えない。
飲み屋で一皿400円の酒のつまみにケチをつける彼らが出来る仕事ではない。

私は頭をひねってうんうんと答えを導こうとしましたが、どうしても先輩たちが宅建試験にパスできない、納得できる理由がみつけられませんでした。

そしてやがてそれは、そもそも勉強をしていないからでは、と思うようになっていきました。
忙しくて勉強がしたくてもできない、あるいは転職をもくろんでいるから取る意味がないではなくて、ただ勉強そのものをしたくないだけなのでは、と。


(なぜ勉強しないのか考察)

そこで私は不動産屋に長くいながらも、なぜ先輩たちは宅建の勉強をしないのかについても考えることになってしまいました。

まずすぐに思いついたことは現状、困っていないということ。

見たところおじいさん宅建士は彼らの言いなりだし、おじいさんがへそを曲げて怒ることもない。
不動産屋は横のつながりが強いので、ここが嫌になったらいつでも他で雇ってもらえるもん、て思ってそう。

事実、営業力に突出した即戦力はあちらこちらから引き抜きの声がかかります。
ですが、知れば知るほど彼らにそれほどの熱心な誘いがあるとは思えませんでした。

現にこの店では営業のトップとしてハバをきかせている田崎さんも、前の会社では素行不良で部下にクーデターを起こされて追い出されたと聞いたことがありましたし、他の面々にしても腰巾着みたいなもので、先方からしたらコネでやって来られたら困りそうなくせ者たちでした。

ということは、やはり宅建を持っていないことに内心危機感を覚えながらも、現状この店にいる限りは首が飛ぶこともあるまいてと安心しているからこそ、宅建の勉強に手を付けることをしないのだなと思いました。


私が飲食業から不動産屋に転職して驚いたことのひとつに、悪い意味での人間くささだと話したことがあります。

ちょっと前の記事なんですが、よかったら後でチェックしてみてください。

で、悪い意味での人間くささとは何かと言いますと、私が高校をやめてからずうっと9年10年近くいた飲食業っていうのは、基本店が忙しかろうが暇だろうがお給料って変わらないんですよ。

それにバイトも高校生とか若い子が多いですし、そりゃ性格と生活が破綻しているようなヤバいおじさんも中にはいましたけども、基本、和やかと書いて和を意識して働く空間でした。

ところが私の知る不動産屋ってのは、だいたいの人が歩合給に惹かれて働いていて、外からひょいとやって来た若い私からしたら言葉は悪いですけど、ものすごいギラギラガツガツしているように見えました。

ヌーの群れからはみ出したらヒョウに囲まれてたって感じです。

で、営業力のうんぬんは置いときまして次に私が持った印象が、わりとナマケモノ成分もあるということ。

どういうことかというと、楽して稼ぎたい部分が透けて見えること。

ある人が誰かの悪口を言うときに決まって「あれは不動産屋しかできねえわ」ってけなすんですけども、当時は意味がわからなかったんですね。

不動産屋で食えるならそれでよくね?って。

でもあとで意味がわかりました。
その人は要は、「あいつはとんでもねえナマケモノ野郎だよ」っていう意味で言っていたんですね。

あいつにゃ他の仕事は無理だわって意味。

そんなふうに考えていきますと、不動産屋を選んでそこにいる人たちと、勤勉さが要求される宅建の勉強は確かに相性が悪い。

お相撲取りはパワーと俊敏さはありますけど走るのは苦手ですよね。
つまり不動産屋としての能力と不動産屋に必要な資格の要素が違いすぎるんだわと、少し焼き鳥のニオイが取れてきた当時の私は考えるに至りました。

先輩方が宅建にパスできないのは誰のせいでもなく、コツコツと資格勉強することに向いてない人が多く従事する業界だからだと。

まったく豪快な業界、ですね。


なので、それ以降私は先輩たちがカステラをほおばりながら言う「宅建なんてちゃんと腰を据えてやればすぐにでも取れるわい」というセリフに敬意を払うことにしました。

内緒で試験を受けに行ったのに、同僚には風俗で遊んできちゃったとごまかす先輩が早く宅建士になれますように、と。

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松ジュー

Author:松ジュー
飲食業から宅建試験をパスして転職しました。
ブログでは宅建試験の事と不動産屋(主に賃貸業務)の中の事を発信していきます。現役宅建士&不動産賃貸業。
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